大原孝治氏は、ドンキホーテを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの社長兼最高責任者であり、2019年1月に買収したユニー株式会社の会長や、埼玉県を中心にホームセンターを展開しているドイト株式会社の社長を務めています。大原孝治氏は、安田隆夫氏が不動産業で失敗した後に杉並区上上荻4丁目で創業した雑貨店「泥棒市場」を前身とする「株式会社ジャスト」に1993年入社し、1995年には取締役第2営業本部長に就任します。関連会社の社長などを経験し、2015年から現パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスの代表取締役社長とCEOを兼務しています。ユニーを買収し、グループは国内小売業界売上高第4位を実現しました。
ユニーファミマとの提携について、大原孝治氏は2017年のインタビューで「時代に合わせた新しい流通を作りたいという面で、同じ志を持った企業」だと語っています。創業以来築き上げてきた独自の販売戦略と、2007年に買収した長崎屋のノウハウも加わり、ポストGMSにも名乗りを上げつつあるドンキホーテは、そのノウハウでユニーファミマの業績改善に臨みます。もちろんドンキホーテにもメリットはあり、その膨大なレジ通過回数や売上高に期待を寄せています。また、今後はデジタル戦略にも力を入れると明言しており、その動向から目が離せません。大原孝治氏とドンキホーテは、今後も新しい買い物体験を提供してくれることでしょう。